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アルツハイマー病 国際会議

 世界最大のアルツハイマー病に関する国際会議「アルツハイマー病国際会議(AAIC-2019)」にて、アルツハイマー病のモデルマウスに「6-MSITC」を長期間摂取させたところ、脳神経の炎症が抑えられる事や、記憶力が改善する事を明らかにした研究成果を発表しました。



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 2019年7月14~18日にかけて米国・ロサンゼルスにて「アルツハイマー病国際会議(AAIC2019)」が開催されました。この学会は、年に一回開催される世界最大のアルツハイマー病に関する国際会議で、今年は70ヶ国以上から5,600人以上が参加しました。

 2019年度は、「本わさび」の成分である6-MSITC(6-メチルスルフィニルヘキシルイソチオシアネート)のアルツハイマー病の改善作用について発表を行いました。
6-MSITCをアルツハイマー病のマウスに長期間摂取させたところ、脳神経の炎症が抑えられることや、記憶力が改善することが明らかになりました。これは、6-MSITCを摂取したことによりNRF2と呼ばれる抗酸化・解毒酵素制御の司令塔が活性化し、脳のダメージが抑えられたためと考えられています。

 発表後は「本わさび」の成分である6-MSITCの作用メカニズムに興味を持ったイタリアのダウン症の研究をしている先生から、共同研究の申し出があったりと、「本わさび」に対する関心を高めることができました。

 2018年度からの一年間でアルツハイマー病に関しての新しい研究成果が多数出ており、特に、発症リスク評価や早期診断についての技術開発、個人遺伝子タイプ別の発症リスクの解明等に大きな進歩がみられました。

 「本わさび」成分にも認知症の予防効果が期待されています。「本わさび」が認知症予防に良い食材と知られるよう今後も国内外の研究者と共同研究を進めていく予定です。

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